グリーンネイルって知っていますか?うつるって聞くけど本当かな・・・?と不安に感じられているかもしれませんね。
これからの季節、特に気をつけたい爪のトラブル。
特に、多いのがこのグリーンネイルですよね。
あなたは正しい知識を持っていますか?そして正しい対処方法をご存知でしょうか?
セルフネイルでも、サロンで施述してもらうにしてもネイルをするものとしては、知って置くべきだと思うので、今回はグリーンネイルについて書いていこうと思います。
と言うのも、ネットで検索するとグリーンネイルについて誤った表記が多いように感じます。
ネイリストと名乗っている人が平気で「グリーンネイルって爪にカビが生えるのが・・・」といってしまうのを目の当たりにして、いてもたってもいられなくなったのです(^_^;)
スクールで学んだこと、テキストを読んで検定試験の際に学習したこと。ネイリストとして必要と感じたネイルケアの理論や爪のトラブルについて書かれた発行物を読み、改めて、グリーンネイルについてアウトプットして起きたいと思います。
こういったトラブルからご自身を守る為にも、ぜひ一度読んで見てください。
グリーンネイルとは?
そもそも、グリーンネイルと聞くと
「爪に生えるカビでしょ?」
という人が多くいます。
ですが、これは完全に間違っています。
グリーンネイルはカビではありません!!
グリーンネイルというのは緑膿菌感染によって起きるトラブルです。
ナチュラルネイルと人工爪(アクリルやジェル)との間に、緑膿菌が感染することで”グリーンネイル”を発症します。カビという表現をされるのは、見た目が緑色に変色するからです。
ですが、なんども言うようにカビではありません。
緑膿菌には分泌する”ピオシニアン”という緑色の色素があります。
パンやお餅などに生える青カビの色はイメージできますか?それと似ていたために
「爪にカビが生えた」
という表現がされてしまうんですね。
緑膿菌は細菌の1種です。弱い細菌であり、通常は全身の感染症を引き起こすことはないとされています。
爪から爪に感染するということもありません。
ただ、環境的な原因であれば同じ人の爪の場合、1本だけでなく複数グリーンネイルになってしまう可能性もありますし、お年寄りや重篤な病気で入院している場合などは、時として命に関わる症状を引き起こすこともあります。
緑膿菌の中でも、多種類の抗菌剤に耐性を持つように変化したものが原因で、院内感染が起きたことが取り上げられたニュースもありました。
ちょっと怖いですよね。
緑膿菌自体は常在菌といって、土の中、水の中など自然界のあらゆる場所に存在しています。人の皮膚の上、腸の中にもいるんですって。
緑膿菌はそもそも、カビと同じ菌ではありません。
カビは真菌なのです。
あくまでも別物なのですが、ネイル関係者ですら、勘違いをされているのが現状だったりします。
だから平気で「グリーンネイルっていう爪にカビが〜・・・」などと言う発言をしてしまうんですね。
ネイリストは、医師免許を持っていませんので、サロンなどでグリーンネイルと思われる症状を見つけても、それを診断することはできません。してはいけないと言うのは、ご存知のことと思います。
もちろん、治療もできませんよね。
疑わしい症状があった場合は、医師の判断を仰ぐようにお客様にすすめるのがネイリストとしての正しい判断だと思います。
ただ、グリーンネイルにならない、してしまわない為にも原因を知り、防止する働きかけはしなきゃですよね。
グリーンネイルの原因と対処方法は?
まず、原因ですね。
緑膿菌は湿潤した環境を好みます。常在菌として皮膚の上にいるわけですから、爪の上もしかり。
爪の上では環境的な要因が揃った場合に増殖して感染症を引き起こすのです。その条件というのが温度と湿度です。
感染する場合、トラブルは2種類あります。
- 爪甲病変部への感染
- 爪甲表面の感染
ですね。
- 爪甲病変部への感染は爪甲剥離や白癬菌感染を起こしてしまった爪、爪甲の下に緑膿菌が入り込んでしまうタイプ
- 爪甲表面の感染はアクリルやジェルでイクステンションやフローターと、自爪の間に緑膿菌が入り込んでしまうタイプ
この2つです。
このような感染を引き起こさない為に、対処方法が必要ですよね。
そもそも、爪や爪わまりの皮膚に疾患が認められる場合は、施述はしないことが基本です。ただ、知らぬ間に上記のパターンでグリーンネイルになるということも考えられますよね。
アクリルやジェルは、一度つけてオフするまでカラーをのせてしまったりすれば自爪の状態には気づきにくいものです。だからこそ、アクリルやジェルを爪につけている場合は特に気をつけなければいけないのが
”浮き”
です。
リフトと言っても良いのですが・・・アクリルやジェルでネイルをしている場合、自爪との隙間に空間ができてしまうのがまず一番大きな問題点です。
この隙間に、水分が入りそこで緑膿菌がジメジメを喜んで増えてしまいます。
こうなってしまう原因の多くは、ネイルのメンテナンスをサボってしまうことにあります。ですので、ご自身で気をつける点として
- ちょっとでも浮いたらすぐにオフする
- プールやお風呂、サウナなど水分の多いところに長居をしない
- 洗い物などは極力手袋などでカバーする
ちょっとしたところですが、気をつけてあげましょう。
グリーンネイルになると、基本的に施述は続行できません。(ただ、お客様の意向でどうしても!!っていう場合はサロンごとに対応されていると思います。私の知る限りでは、1日以上乾燥させる期間を設けて、色調変化の確認がしやすいカラーやデザインを施す・・・など)削って緑色がなくなったから大丈夫とい訳ではないのですね。
では、実際になってしまったらどうすればいいのでしょうか?
グリーンネイルの治療法は?
基本的に、ネイリストが病名を判断したり治療行為を行うことはありません。ですので、疑わしい状況であれば、病院へ行きましょう。
ちなみに受診するのは皮膚科です。
もし、
緑膿菌によるグリーンネイルは発症している?!
と、気づいたら速やかにジェルやアクリルなどをオフしましょう。自爪の色調変化が見受けられた場合は、オフしたら自爪には何も塗布せずに、乾燥させます。
ジメジメ大好き緑膿菌には乾燥です!!
科学的療法で治療を行うこともありますが、 爪甲病変部への感染が重度であれば、外科的な処置を行うこともあるそうです。そもそも、爪甲病変部への感染の場合は、もともとの病気を根絶する必要があることも理解しておきましょう。
これをしっかり治してあげないと、再発することもあるんです。
また、サロンでグリーンネイルとわかった時に「削れば大丈夫」という判断をされないように気をつけてください。
削って色がなくなったからと言って、緑膿菌が死滅しているとは限りませんし、削りすぎて自爪が薄くなってしまうことも考えられます。とはいえ、色が残っているからと言っても緑膿菌がいるとも限らないので、医師に判断を委ねましょう。
爪の色調に異変を感じたら、すみやかにサロンでオフしてもらって皮膚科を受診!!
これを覚えておきましょう。
おわりに
いかがでしたか?
今回はグルーンネイルについてお伝えしてみました。
まとめとして、
- グリーンネイルはカビではない
- グリーンネイルは湿潤した環境を好む
- グリーンネイルにならないためにもメンテナンスは必要
- ちょっとでネイルに浮きが美雨rけられたらオフする
- 爪の色調変化が見受けられたら皮膚科を受診する
といった感じですね。
リアルな話、平気で施術を続行したり、グリーンネイルはカビだというネイリストさんもいます。
あなたがこれからネイリストになるのであれば、そんなネイリストになりたいでしょうか?
スクールの先生がそんな先生だったら?
サロンのネイリストがそういうネイリストだったら・・・?
技術だけでなく、知識も必要というのがネイルを楽しむなら当然かと思っています。
セルフで楽しんでいるだけだとしても、自分の爪のことですし、勉強してみてもいいと思いますよ(^ω^)
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